明日への幸せレシピ
〇〇するには?

感動の一文を求めて


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皆さんは、小説を読んでいますか?

昨今はビジネス書が主流となり、情報や知識を求めて読書をする人が増えています。その一方で、「小説は娯楽だから」と遠ざけている人も少なくないのではないでしょうか。

しかし、小説には見落とされがちな価値があります。

小説家は、自分が知らない世界や、見知らぬ人の人生を書くために、膨大な情報収集と深い思索を重ねます。そして、言葉にしにくいモヤモヤとした感情や体験を、読者に伝わる言葉へと丁寧に変換していきます。小説家の小川哲さんは著書『言語化するための小説思考』の中でこう述べています。

「知らない世界に住んでいる、知らない人の話を小説家は書かなければならない。」
「抽象化をして、個別化する——僕が普段、小説を書くときに行っていることだ。」

つまり小説とは、世の中の言語化しにくいものを、わかりやすい物語の形に落とし込んだものとも言えるのです。

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私が小説を読む楽しみのひとつが、人生の金言ともなりうる「感動の一文」との出会いです。

辻村深月さんの『ツナグ』に、今も大切にしている言葉があります。

「アタシ、確かに忘れっぽいし、人にしたことは覚えてないけど、してもらったことの方は覚えてるよ」

アイドルのサヲリが語るこのセリフ。一見すると、ありふれた言葉に聞こえるかもしれません。でも、物語の文脈の中でこの一文に出会ったとき、胸の奥から何か熱いものがこみあげてくるのを感じました。

こういう体験は、ビジネス書では味わえないものだと思っています。

ぜひ一度、小説を手に取ってみてください。あなたの人生の金言に出会えるかもしれません。

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